東海道・山陽新幹線には割引料金で乗ることができるエクスプレス予約という会員限定のサービスがあります。(参考:エクスプレス予約公式サイト)
このエクスプレス予約は、東京~博多間の新幹線のみ予約可能。
当然、東京~名古屋の新幹線でも利用することができ、会員になれば誰でも料金は安くなります。
では、そのエクスプレス予約、東京~名古屋間で利用するとどのように安くなるのでしょうか?
東京~名古屋でエクスプレス予約を利用すると…
エクスプレス予約は利用する予約方法によって料金が違います。
では、東京~名古屋でエクスプレス予約を利用した時の料金は?
東京~名古屋間のエクスプレス予約料金
東京~名古屋間では、のぞみ普通車指定席の通常料金は11,090円です。
この料金が、エクスプレス予約を利用すると、指定席(EX予約サービス)10,110円と片道980円安くなります。
一般的に利用されるのはこのEX予約サービス。
しかし、エクスプレス予約では早めの予約でさらに安いきっぷを購入することができます。
EXのぞみファミリー早特
「のぞみ」普通車指定席・グリーン車に2名以上で土日祝のみ利用できます。
3日前までの購入が必要で片道料金は9,770円。
子供料金の設定もあり、家族での旅行にも利用することができます。
参考:EXのぞみファミリー早特(公式)
EX早特21
21日前までの予約で「のぞみ」普通車指定席の料金が安くなります。
乗ることができるのは朝6時台と11時~15時台出発の列車のみで片道料金は8,800円。
早く予約ができ列車の時間帯が合うなら、「のぞみ」片道料金はこれが安いです。
参考:EX早特21(公式)
EXグリーン早特
3日前までに予約すると、グリーン車に安く乗ることができます。
東京~名古屋の料金は片道11,830円と片道2,850円お得。
ただし、乗車できる列車は朝6時台出発の「のぞみ」と終日「ひかり」のみ。
参考:EXグリーン早特
EXこだまグリーン早特
3日前までに予約すると、片道9,000円で「こだま」のグリーン車に乗ることができます。
「こだま」グリーン車の通常料金14,470円と比較すれば5,000円以上も安いです。
料金は「ぷらっとこだま」(9,300円)よりも安く、1人でも利用可能です。
参考:EXこだまグリーン早特
EXこだまファミリー早特
3日前までの予約で、2人以上で「こだま」指定席・グリーン車に安く乗ることができます。
料金は指定席7,900円、グリーン車8,900円と「ぷらっとこだま」よりも格安。
子ども料金の設定もあり、専用券売機等できっぷを発券します。
参考:EXこだまファミリー早特
エクスプレス予約の利用方法とルール
エクスプレス予約を利用されている方は、基本的な利用方法はご存じかと思いますが、まだ利用していない方や、あまり利用されない方へ、簡単に使い方をご紹介します。
使用開始まで
エクスプレス予約には、専用のクレジットカード(エクスプレスカードかJ-WESTカード)、または持っているクレジットカードでのサービス利用登録と、専用ICカードが必要です。
ICカードはなくても予約・乗車することはできますが、エクスプレス予約を利用するには、この準備が必要です。
エクスプレスカードが到着すると、ネットで専用のサイトから予約することができます。
なお、エクスプレスカードは申込み後から到着まで約1週間かかり(最短5営業日で発送)、その後ICカード到着まで2~3週間かかります。
申込みから1週間くらいは予約できませんので、早めに申込みましょう。
年会費
エクスプレスカードの年会費は税込1,080円です。
関東在住の方には、東海道新幹線だけでなく、東北・北陸・上越新幹線などを利用する方も多いでしょう。
そんな方は、エクスプレスカードではなく、「ビューカード」でモバイルSuicaを利用すると、別途年会費1,080円を負担すればエクスプレス予約を利用することができます。
この「ビューカード」は首都圏で利用するには抜群にお得で、モバイルSuicaの年会費は当面無料です。
予約
エクスプレス予約を利用できる環境が整ったら、パソコンやスマホなどで予約ができます。
出発地・目的地・列車を選び、座席を選べば予約は完了します。
座席はシートマップから好きな席を選んで指定することもできます。
乗車
通常1人で新幹線に乗る時は、ICカードを利用します。
ICカードを改札へタッチすると、乗車券が出てきますので、それを受取り列車に乗車します。
ICカードが利用できるのは会員本人のみで、2人以上の場合は発券機できっぷを発券し乗車すると、同伴者も同じ割引料金で新幹線に乗ることができます。
これがエクスプレス予約の基本的な流れです。
何度も新幹線に乗る機会がある方には本当に便利でお得なサービスです。
しかし、エクスプレス予約を利用する前に、いくつか注意しなければならない点も…。
東京~名古屋でのエクスプレス予約の注意点
エクスプレス予約を利用上で、少しだけ注意しておきたいことがあります。
これからエクスプレス予約を利用しようと思う方は、先に確認しておきましょう!
混雑時は早め予約が必須!
エクスプレス予約でも空席がなければ予約はできません。
また、GWはじめ年末年始などの混雑する時期や、混雑する時間帯には空席がないこともあります。
出発直前まで予約できるエクスプレス予約でも、「乗れる列車は1時間後」ということにならないよう早めに予約しておいた方がいいでしょう。
早特は人数・時期に注意
ご紹介した通り、東京~名古屋でも片道料金が安くなる「早特」を利用することができます。
この早特きっぷ安い分、いろいろな制限があります。
例えば、EXのぞみファミリー早特・EXこだまファミリー早特は1人での利用は不可。
EX早特21は列車の時間帯に制限があり、しかもグリーン車の予約は不可。
EXのぞみファミリー早特は土休日限定です。
また、この区間で使える早特は、いずれも年末年始・GW・お盆は利用不可です。
在来線は別料金
通常の切符では「東京都区内~名古屋市内」という乗車券ですが、エクスプレス予約で乗れるのは新幹線の駅間のみなので、東京・品川と名古屋の間しか利用できません。
新幹線の前後に在来線を利用する場合は、都内や名古屋市内であっても別途料金が必要です。
宿泊する時は最安値にはならない
安くて便利なエクスプレス予約ですが、東京発でも名古屋発の場合でも、宿泊を伴う場合には新幹線ホテルパックの方が料金は格安です。
エクスプレス予約では、EXのぞみファミリー早特を往復利用しても2,640円しか安くなりません。
もし、往復ともEX早特21を利用しても往復4,580円しか安くなりません。
しかし、新幹線ホテルパックなら6,000円くらい安くなりますので、宿泊する方はこれがお得です。