東京~名古屋の東海道新幹線には「のぞみ」「ひかり」「こだま」という3つの列車があります。
最も早く移動できるのは「のぞみ」、次に早いのが「ひかり」、各駅に停車する「こだま」の順。
東京~名古屋で「こだま」はお得?
「こだま」は全駅に停車し、「のぞみ」「ひかり」の通過を待つため、「のぞみ」なら1時間40分台で移動できる東京~名古屋間も約3時間かかります。
「こだま」の料金は普通車指定席で10,880円と「ひかり」の料金とは同額です。
「のぞみ」(11,090円)との差は210円で、自由席は全列車10,360円です。
この料金の差額では、「のぞみ」「ひかり」とも全列車が停車する東京~名古屋間では「こだま」を利用する理由は全くありません。
ところが、「こだま」には格別に安く乗れる方法があるのです。
その一つが、「ぷらっとこだま」。
そして、もう一つが新幹線ホテルパック。
このどちらかを利用してこそ東京~名古屋間で「こだま」を利用する料金的メリットがあります。
では、どちらが安くて、どのような違いがあるのかご紹介しましょう。
「ぷらっとこだま」or「新幹線ホテルパック」?
まずは「ぷらっとこだま」と新幹線ホテルパックについて、簡単にご紹介しましょう。
ぷらっとこだま
こだま普通車指定席を利用することができ、東京~名古屋間の通常期料金は8,300円。
チケットは片道単位での販売で、JR東海ツアーズの店舗なら前日まで購入することができます。
このチケットで乗車できるのは、指定した列車の指定した座席のみ。
乗り遅れた時の救済措置はなく、その時点でチケットは無効になり、自由席にも乗れません。
一度購入すると変更はできず、途中下車もできません。
新幹線ホテルパック
往復新幹線とホテルを選んで同時に予約することができる新幹線ツアー。
列車は「のぞみ・ひかり・こだま」の選択が可能。
「のぞみ」「ひかり」でも東京~名古屋で最も安いのはこれですが、さらに安いのが往復「こだま」を利用するプラン。
一部のプランを除き、乗り遅れても当日なら同等以下の後続列車自由席に乗ることができます。
「ぷらっとこだま」と新幹線ホテルパックの料金を比較してみましょう。
例えば、往復「ぷらっとこだま」を利用して東京から名古屋へ行き、名古屋で1泊5,800円のホテルに宿泊します。すると、往復・1泊の合計料金は22,400円。
これに対して、同じホテルを利用する新幹線ホテルパックの料金は19,600円。
「こだま」で往復・1泊するなら、ぷらっとこだまより新幹線ホテルパックの方が安いです。
なお、新幹線ホテルパックは往復「のぞみ」でも、往復・1泊の合計料金は21,800円。
ぷらっとこだまで「こだま」に乗るより、新幹線パックで「のぞみ」に乗った方が安いです。
「こだま」のグリーン車が安いのは?
東京~名古屋間の「こだま」指定席には「ぷらっとこだま」でも安く乗ることができます。
「ぷらっとこだま」にはグリーン車用のチケットもあり、これを使えばグリーン車も安く乗ることができます。
しかし、こだまのグリーン車にはもう1つ「EXこだまグリーン早特」という安い方法があります。
この「EXこだまグリーン早特」とは、エクスプレス予約とスマートEX限定の商品で、3日前まで購入することができます。
乗車できるのは「こだま」のグリーン車限定で、料金も「ひかり」利用のIC早特より安いです。
料金は「ぷらっとこだま」が9,300円、「EXこだまグリーン早特」が9,000円と300円の違いはありますが、「ぷらっとこだま」には1ドリンク引換券が付いていますので、実質は同じような料金です。
では、グリーン車の場合は、この2つが安いのか?それとも新幹線パックが安いのか?
普通車と同じように、往復・1泊で料金を比較してみましょう。
「ぷらっとこだま」で往復して1泊5,200円で宿泊すると、往復・1泊の合計は23,800円です。
「EXこだまグリーン早特」での往復・1泊の合計は23,200円。
同じホテルに泊まる新幹線ホテルパックの料金は24,700円。
大きな差額ではありませんが、最も安いのは「EXこだまグリーン早特」での往復。
東京~名古屋のグリーン車の場合は、「EXこだまグリーン早特」や「ぷらっとこだま」で安く乗ることができそうです。
なお、「EXこだまグリーン早特」を利用するには、エクスプレス予約への会員登録が必要で、すぐに予約できるわけではありませんので、利用する方は早めに登録をしておきましょう。