東海道新幹線の予約ができるのは、専用クレジットカードが必要なエクスプレス予約。
そして、以前はプラスEXという専用カードがいらない予約サービスがありました。
このプラスEXはエクスプレス予約に統合され、変わってスタートしたのがスマートEX。
このスマートEXは東京~名古屋ではどのように使うとお得なのでしょうか?
まずは、スマートEXについて簡単にご紹介しましょう!
スマートEXを東京~名古屋で使う!
スマートEXとは、東海道・山陽新幹線の予約ができ、交通系ICカードを会員カードとして、新幹線の改札にタッチすれば乗車できるサービスです。
事前に交通系ICカードとクレジットカードを登録し、決済はクレジットカードから、乗車する時にはICカードを利用します。
スマートEXで使える交通系ICカードは?
全国相互利用対象の10種類の交通系ICカードが利用できます。
もちろん、東京の方が多く利用するSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)、名古屋周辺の方が利用することが多いmanaca(マナカ)・TOICA(トイカ)も利用可能です。
これらを使って東海道・山陽新幹線に乗ることができます。
使えるクレジットカードは?
スマートEXで使えるクレジットカードは、VISA・JCB・マスターカード・アメックス・ダイナースとJ-WESTカード(ベーシックのみ)で、エクスプレス予約に利用しているカード(エクスプレスカードやJ-WESTカードのエクスプレス)などは利用することができません。
スマートEXを利用した場合、登録したクレジットカードから決済され、利用した交通系ICカードの残高は減りません。
年会費は?
スマートEXの年会費は無料です。
エクスプレス予約には1,080円の年会費、以前あったプラスEXも年会費が必要でしたが、スマートEXの年会費は無料です。
東京~名古屋の料金は?
スマートEXを使った時の料金は、基本的に通常きっぷの200円引き。
普通車指定席とグリーン車は200円引きですが、自由席の料金は通常きっぷと同額です。
それ以外に早特を利用するとお得です。
では、このスマートEXはどのように利用すればいいのか?
簡単にご紹介しましょう。
登録から利用まで
まず、使っている交通系ICカードとクレジットカードを登録します。
登録が完了すれば、すぐに新幹線を予約できるのがこのサービスのいいところ。
会員専用のサイトからエクスプレス予約と同じように、スマホ・PC・アプリで予約することができます。
乗車する列車と座席を指定すれば、その日でも新幹線に乗ることができます。
1人で利用する場合は、交通系ICカードを改札にタッチすると出てくる乗車票を受取り、2人以上の場合は券売機でクレジットカードを使ってきっぷを受取り列車に乗車します。
もし、交通系ICカードを持っていない場合でも、決済用クレジットカードがあればきっぷを発券して乗車することができます。
参考:スマートEX(公式)
では、スマートEXを使った時の東京~名古屋間の気になる料金について詳しくご紹介しましょう!
スマートEX利用時の東京~名古屋の料金は?
東京~名古屋の通常きっぷの料金は、通常期で「のぞみ」普通車指定席11,090円、「ひかり・こだま」10,880円、自由席10,360円です。
この料金がスマートEXを利用すると、指定席は200円引きで「のぞみ」10,890円、「ひかり・こだま」10,680円。
これが通常期の料金で、閑散期には-200円、繁忙期には+200円です。
自由席の料金は通常料金と同額です。
また、グリーン車も同じく通常料金から200円引きで、「のぞみ」14,480円、「ひかり・こだま」14,270円。
この料金は時期による変動はありません。
早特が安い!
スマートEXは年会費無料で東京~名古屋の新幹線を予約することができます。
通常予約の料金は200円しか安くならず、それほどお得ではありません。
しかし、早特を使えば、料金は年会費が必要なエクスプレス予約と同額。
早特を利用するなら、スマートEXを使った方がお得です。
では、東京~名古屋ではどんな早特商品を利用することができるのでしょうか?
■EXのぞみファミリー早特
2名以上で土日祝のみ「のぞみ」普通車指定席・グリーン車で利用可能。
3日前までの購入と券売機での発券が必要で片道料金は9,770円。
子供料金の設定もあり、家族での旅行にも利用することができます。
■EX早特21
21日前までの予約で「のぞみ」普通車指定席の料金が安くなります。
乗ることができるのは朝6時台と11時~15時台出発の列車のみで片道料金は8,800円。
早く予約ができ列車の時間帯が合うなら、「のぞみ」片道料金はこれが安いです。
■EXグリーン早特
3日前までの予約でグリーン車に安く乗ることができます。
東京~名古屋の料金は片道11,830円と片道2,850円お得。
ただし、乗車できる列車は朝6時台出発の「のぞみ」と終日「ひかり」のみ。
■EXこだまグリーン早特
3日前までに予約すると、片道9,000円で「こだま」のグリーン車に乗ることができます。
スマートEXサービスの「こだま」料金14,270円と比較すれば5,000円以上も安いです。
料金は「ぷらっとこだま」(9,300円)よりも安く、1人でも利用可能です。
■EXこだまファミリー早特
3日前までの予約で、2人以上で「こだま」指定席・グリーン車に安く乗ることができます。
料金は指定席7,900円、グリーン車8,900円と「ぷらっとこだま」よりも格安。
子ども料金の設定もあり、専用券売機等できっぷを発券します。
このように、早特を利用すれば東京~名古屋の新幹線料金は安くなります。
ところが、東京~名古屋でスマートEXを使う時、料金的に2つのことに注意しなければなりません。
では、スマートEXを利用する時に必ず注意しなければならないこととは?
スマートEX利用時の2つの注意点とは?
東京~名古屋でスマートEXを利用する時に必ず確認しておきたいことは2点!
これを確認しておかないと、スマートEXを利用すると損してしまいます。
その注意しなければならない2つととは?
通常きっぷより高くなる!
東京~名古屋で通常きっぷを利用すると、東京都区内~名古屋市内の料金は同じです。
例えば、東京の新宿から名古屋の千種まで行く時、通常きっぷの料金は11,090円。
ところが、スマートEXが使えるのは新幹線の駅から新幹線の駅までの区間です。
新宿~東京(ICカードで194円)、名古屋~千種(200円)間は別途料金が必要です。
この在来線分の料金を合わせると、スマートEX利用時は11,284円。
通常きっぷの料金11,090円よりも194円高くなってしまいます。
JR在来線の料金が200円未満の時、新幹線の前後は私鉄・地下鉄を利用する時には得ですが、JRを利用する時には前後の在来線の料金を確認しておかなければなりません。
往復&宿泊なら早特でも高い!
スマートEXの早特を利用すると、「のぞみ」普通車指定席には「EX早特21」で8,800円。
「こだま」の普通車指定席なら「EXこだまファミリー早特」で7,900円で乗ることができます。
しかし、こちらのページでも比較した通り、往復&宿泊で新幹線を利用するなら新幹線ホテルパックを使った方が安いです!
例えば、東京発~名古屋行きで、名古屋で1泊5,100円のホテルに泊まったとすると、往復「EX早特21」なら1泊2日で合計22,700円、「EXこだまファミリー早特」なら20,900円です。
しかし、これを新幹線ホテルパックで予約すると、「のぞみ」での往復なら21,100円、「こだま」を利用すれば18,900円。
いくらスマートEXの早特が安くても、宿泊する場合には新幹線ホテルパックの方が安いです。
往復新幹線とホテルの同時予約で、片道の新幹線料金は約8,000円。
東京~名古屋の往復は1人約6,000円、2人で12,000円格安!
予約したチケットは自宅へ届くので、駅でのきっぷ購入は不要!
新幹線・ホテルの選択肢も多く、ぷらっとこだまより安いです。